『コンタクトレンズが合ってない?最近よくレンズがずれるのだけど…』と悩まれていませんか?
もしかしたらあなたの目は巨大乳頭結膜炎炎かもしれません。
今回は目の病気である巨大乳頭結膜炎炎について紹介します。
巨大乳頭結膜炎とは。原因は?
巨大乳頭結膜炎はアレルギー性結膜炎の一種です。上まぶたの裏側に白いぶつぶつ(1mm程の乳頭と呼ばれる)ができて、炎症が起こる病気を巨大乳頭結膜炎と言います。
コンタクトレンズ使用者に多く見られる病気で、コンタクトレンズの洗浄不足や取扱い不良が主な原因です。
コンタクトレンズにタンパク質や脂質などの汚れが溜まることで、汚れに対してアレルギー反応を起こし、結膜(白目)が炎症を引き起こす事が原因です。
コンタクトレンズの洗浄が必要な2週間使い捨てコンタクトレンズや1カ月使い捨てコンタクトレンズを使用している方で、レンズの洗浄をきちんとやっていない方が多く発症します。こすり洗いやつけ置き洗いをやらないと、汚れが溜まってしまうのです。
特に使い捨てコンタクトレンズは材質が柔らかく、汚れが付着しやすいと言う特徴があります。
また、コンタクトレンズの汚れ以外にも過度な洗浄がレンズを傷付け、傷付いたレンズを装着する事が症状を引き起こす原因となることもあります。
巨大乳頭結膜炎の症状
感染初期は自覚症状がない場合が多く、見逃しやすいですが、次第に目のかゆみや白目の充血、ゴロゴロとした異物感や瞼の腫れ、目ヤニが沢山出るなどの症状が出ます。
コンタクトレンズを使用している場合は、レンズの曇りやズレが多くでるようになります。
1番分かりやすい症状は、上まぶたの裏側に白いぶつぶつが出来ることです。コンタクトレンズがズレるのは、上まぶた裏側に出来たぶつぶつにひっかかり、レンズが上まぶたに引き上げられる事により起こっているのです。
巨大乳頭結膜炎の検査方法
一般的な目の病気と同じく眼科での検査となります。
上まぶた裏側にある白いぶつぶつが特徴的な事から医師の診察だけで直ぐに巨大乳頭結膜炎と診断がつきます。
あとは目に光を当てて、顕微鏡で拡大して目の状態を調べる細隙顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょう)をすればはっきりします。
他にも屈折検査や眼圧検査、視力検査などの検査を行い、他に目の悪い部分がないか調べることもあります。
巨大乳頭結膜炎の治療方法
人口涙液や抗アレルギー点眼薬など点眼薬による治療を行います。巨大乳頭結膜炎はアレルギーの一種なので抗アレルギー点眼薬が有効なのです。
また、病状によっては抗アレルギー薬の内服を行う場合もあります。
コンタクトレンズは使用を中止し、完治するまでは眼鏡で対処します。どうしてもコンタクトの使用中止が出来ない場合は必ず医師の指示に従い使用する様にして下さい。
治療に要する期間は?
早期に発見できた場合には1ヶ月程度で、通常だと3~4カ月程度はかかります。
治療期間中はコンタクトレンズを装用することが出来ないので、注意が必要です。
巨大乳頭結膜炎の予防方法
2週間タイプや1ヶ月タイプのコンタクトレンズはレンズの手入れが大変重要となります。タンパク除去入りの洗浄液の使用も効果的ですが、コンタクトレンズの汚れを完全に落とすのは難しいので、汚れが落ちない時は新しいレンズに変えるのがベストです。
1日使い捨てタイプのレンズへの変更も予防策になります。2週間タイプや1ヶ月タイプに比べ、コンタクトレンズの手入れの負担が減ります。
必要な時だけコンタクトを使用し、日常生活では眼鏡を使用すると言うのも予防策の1つです。
巨大乳頭結膜炎をよく再発する方は、予防点眼として抗アレルギー点眼を使用する場合もあります。
体験談
巨大乳頭結膜炎の体験談は下記の記事を参照して下さい。
まとめ
最近は、コンタクトレンズだけではなくカラコンを装着する方も増えています。
コンタクトレンズやカラコンは簡単に装着出来ますし、見た目もすっきりするのですが、コンタクトレンズの手入れを怠ったまま使用するのは大変危険です。
1日使い捨てタイプではないコンタクトレンズを使う場合は、必ず洗浄や手入れを忘れずに行いましょう。